【実体験】うつから回復するために「闘うこと」をやめた話。

抑うつ症対策
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こんにちは、心理カウンセラーのキタダハルキです。
それでは今日の内容に入っていきたいと思います。

今回は、私自身の抑うつ症の経験から「心の回復に必要だった、ある重要なこと」についてお話します。

それは、一言で言うと――「闘うことをやめる」 ということです。

抑うつ症のとき、ずっと何かと闘っていた

症状が重かった当時、私はずっと何かと闘っているような感覚がありました。
これは比喩的な意味での闘いです。外から見ると、何も言わずに耐えているように見えたかもしれませんが、心の中ではずっと葛藤し続けていました。

闘っていた相手は、会社だったり、上司だったり、仕事そのものだったり。人によっては家庭や友人関係など、様々だと思います。

休職しても残った「2割の症状」

私の場合、休職をしたことで一番重たい症状――外にも出られない、何も手をつけられない、1日中動けない――といった状態はすぐに改善しました。

そのとき、「やっぱり自分の症状は会社や上司のせいだったんだ」と完全に思い込んでいました。

実際、外的なストレス要因から離れることで心が楽になり、回復に近づく人も多いでしょう。
私も症状の8割は改善しましたが、残りの2割はなかなか消えませんでした。

たとえば、夜眠れず、急激にイライラがこみ上げてきてベッドの柵をガン!と叩くような衝動。
これが残っていたのです。もし復職してこうなったら…と考えると、ゾッとしました。

自分と向き合う準備が整うまで

8割の症状がなくなって1か月ほど経った頃、「これは自分とちゃんと向き合えていない」と気づきました。
ただ、この“自分と向き合う”という作業には大きなエネルギーと覚悟が必要です。

私の場合、その前段階として「他人のせいだと思っていることを全部出し切る」ことが必要でした。
もし他人のせいにできる余地が残っていると、問題が起きたときにまたそこに逃げてしまうからです。

初期カウンセリングは「上司への怒り」を吐き出す時間だった

当時通っていた精神科の主治医は、そのことをよく分かっていました。
初期のカウンセリングでは、40分間ほぼずっと上司への怒りを吐き出していました。責め立て、恨みをぶつける。それを繰り返すうちに、不思議と気持ちが落ち着いてきました。

言葉にすることで、どこか気が済むんです。
そして、自分が怒りをぶちまけている姿を少し客観的に見られるようになったとき、「もうこの人のせいにするのは終わりかな」と思えるようになりました。

私の場合、抑うつ症を発症してから3〜4か月経った頃にこの状態になり、ようやく「これから自分は何をしていこうか」と未来を考えられるようになりました。

「自分の責任で生きていく」モードに切り替わった

会社は自己都合退職になったので、再就職先は自分で探さなければなりません。
このとき自然と、「これからは自分の責任で生きていこう」という感覚になりました。

もちろん、過去を振り返るのはしんどい作業でした。
自分が仕事できなかった部分や、就職目的だけであまり知らない業界に飛び込んだこと、やる気のないまま嘘をついて働こうとしたこと…。
そうした事実と向き合い、改善していかなければなりませんでした。

他人のせいを出し切ることで、自分の非も受け入れられる

他人や環境のせいにする気持ちが残っていると、過去の自分の非を認めるのは難しいものです。
しかし、それを吐き出し切ってしまえば、「確かに自分にも悪いところがあった」と自然に納得できます。

私の場合、それができたときに夜中の衝動的なイライラはピタッと止まりました。
そしてようやく、心のバランスが整ったのです。

まとめ

まずは「人のせいだ」と思っている自分をねぎらうことから始めましょう。
回復途上で心が弱っているときに、無理に自分と向き合おうとするのはおすすめしません。

「頑張ってきたな」と自分を認め、冷静な気持ちを取り戻してから――
「そろそろ自分と向き合ってみようかな」と自然に思えるタイミングで向き合う。

この流れの方が、スムーズに回復に向かうはずです。

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