考え方のバランスが取れれば、心も安定します。
こんにちは。心理カウンセラーのキタダハルキです。『適職発見チャンネル』アップしました。
良いことがあっても素直に受け取り切れずに、ネガティブになってしまう…という方向けに、心のバランスをとるコツについてお話ししました。
■いいことのあとには、悪いことがある?
前段でお話ししたような心の状態って結構、要注意でして…。
似たような例で言うと、いいことのあとには悪いことがある、みたいなヤツがありますかね。あるいは、プラスの出来事は信じられないのにマイナスの出来事は信じる、みたいなヤツ…とかね。
これはね、もったいないです。というか、心のバランスが崩れる要因でもあります。
字面にしたらわかりやすいですが、プラスは信じずマイナスを信じるならそらネガティブになるわい、って話なんですよね。私が会社員時代のときもこんな感じで、仕事が少しうまくいっても、あのときのあれは失敗したなぁ…みたいな感じで、わざわざ打ち消しに行ってるような状態でした。反省も大事だけど、その割合があまりにも大きいとどんどん自信がなくなっていくんですよね。
最終的に私はこういう考え方が遠因になって抑うつ症になったんで、なんとか直さないとって思うようになりました。
■いいこともわるいことも、たまたま。
そのように決意してからもしばらくはネガティブに引っ張られるクセが抜けなかったんですが…
あるとき、誰に言われたのかもう覚えていないんですが…「いいこともわるいことも、たまたまなんやで」ってことを言われて、心がスッとラクになったんですよね。
一見ポジティブではないように聴こえるかもしれませんが…実は、悪いこと以上にいいこともたまたま、ってのでラクになったんですよね。要は、いいことなんてずっとあるわけないやろ!って気持ちだったから、たまたまって言われて現実味が感じられた、ってことです。
ここで気づいたんですよ。プラスはたまたま、マイナスは必然、みたいな考え方を無意識にしてしまっていて、そのことが不自然だ、ってことに。この不自然さに気づいてから、アンラッキーを拾って萎える時間が減ったんですよね。この隙間が空いたことで心のゆとりができた…という感覚です。
■私がどういう対処をしているか、の話。
ただ、もちろんですが…この考え方をしているから悪いことが起きない、って話ではありません。
※当段落の内容は「なじむなら」採用してみてください。
では、どうやってそういう事態に対応していくかって話をする前に…まず、おススメできない対処法についてお話しします。
それは、悪いことも人生のギフトだよ、みたいな解釈をするって方法。少なくとも、私には合いませんでした。
どうしてもね、イヤなもんはイヤなんじゃ!ってのが払しょくできず、そういう自分へのダメ出しが始まってしまうんですよ。同様の症状での相談を受けたことも一度や二度ではありません。もちろん、上述の方法が「スッとできる」なら採用してもいいですが、そうじゃないならやめた方が賢明だと思います。
では、これを踏まえて私自身はどういう対処をするのか、って話なんですが…
私は、落ち込むことに許可をするようにしています。イヤだなぁ…と思ったら、それを口にしてしまうというかね。これで自分に共感を示していけるのか、意外と気持ちが下げ止まることが多いんですよね。このこと以上に、落ち込むことが悪いことだ、って思うと禁止状態からブレーキがぶっ壊れて止まらなくなってしまったりするんですよ。
だから、自分自身で意図して許可して落ち込んで、そういう流れにせずにいこうやって話なんです。許可を自分で下ろすと、ホッとするんですよね。この安心感が、自分を不安のスパイラルに落としてしまうことを止めるために大事になってくるんですよね。こうすれば、少なくとも自分で自分を下げてしまう、ということは確実に減っていくんですよね。
■いいことも、たまたまって思わなきゃいけないの?
で、ここでよくある質問が…「いいことも、たまたまって思わなきゃいけないの?」みたいなこと。
これを説明する上で、さっきの文言が役に立ちます。いいことも、悪いこともたまたま。っていうね。
つまるところ、いいことは必然、悪いことはたまたま、ってのも認識としてバランスが取れていないってことなんですよ。
この結果、どういうことが起こりがちだったかというと…現実を見れていないって状態に陥りがちだったんですよね。具体的な話をすると、少しでも悪いことが起こると目を逸らして、これはいいことの兆候なんだ!みたいな書き換えを勝手にしてしまう傾向があった、ということ。
この結果、目を逸らしていい閾値を超えて「自分が対処するしかない問題」が起きたときにショック状態になるんですよ。普段からマイナスにも素直に向き合ってきた方ならなんてことない問題でも必要以上に大きな問題にしてしまうのがこういう方。
要は、悪いことを全く見れない、となってしまうとストレス耐性が落ちるだけなんです。これは良くない。
■まとめ:いいこともわるいことも、過大評価しなくていい!
まとめていきますと…いいことも、わるいことも、過大評価しなくていいんですよ。
その過大評価のせいで、気持ちが上下に振られてジェットコースター状態になってるから不安定になるわけで。だから、いいことが起きて…まぁ嬉しいね、わるいことが起きて…さてどうするか…これぐらいのライトな感覚でとらえておく方が間違いなく、自分自身で起こしてしまう波は減らせるはずなんですよ。
心理学を勉強していたとしても、自分自身のコントロール外にある事柄に関しては一切コントロールできないんですよね。つまり、落ち込むような出来事が起きた、ってことはもちろんあるわけです。
でも、その出来事に対する「考え方」はコントロールできる。そして、コントロールできる範囲をきちんと握る方が気持ちは間違いなく安定するわけだから、そっちを選んでみませんか?ってことが私はお伝えしたいんですよね。
最後に、この記事の「活かし方」についてお話ししておきます。
重要なのは、自分の段階がどういう段階なのかを把握すること。
マイナス思考がきつすぎると思うならいいことを拾っていこう、ってなりますし、過度のプラス思考でマイナスに向き合えていないなら「たまたま」なんだからマイナスにも向き合っていこうや、って話です。
自分自身のいまの状況に照らし合わせて、取り組んでいただけたらと思います。
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