コントロールできなくなるほど、溜め込まない。
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。「適職発見チャンネル」更新しました。
感情のコントロールが難しい…。これは私自身も会社員時代に特に悩んだことです。今回はその制御のコツについてお話ししてみました。
■感情のコントロール=反射的、をやめるということ。
この動画では話し漏れていますが、感情のコントロールはそれこそ、動画内でお話しした会社員時代だけでなく、心理カウンセラーになってからもしばらくは課題だったんですよね。仕事上の納得いかないことで外で(身内の場ではない、という意味)ガッツリ怒鳴ってしまって、当時の人間関係を8割方失いました。
このときぐらいまでは、感情を溜め込むクセが結構ついてたんですよね。その結果、コントロールが難しくなって反射的にドカンといってしまう…という失敗をしていた、というわけです。これのもう少し度合いがきついバージョンが「手が出た」とか、そういうことになるんだろうと思っています(もちろんですが、手は出していません。そこまでは溜め込まずに済みました)。
ですので、感情のコントロールとは…基本的に「反射的」という行動をやめよう、って話になります。
なんせ、この反射的に出たものって、気持ちの表層部分に過ぎないものだったりもするんですよね。よくある例だと「おとなしい人だったのに…」という、報道とかでよく見る人物評。結局、自分の本質部分が伝わっていなかった、という証左にもなっているわけです。
■溜まった感情を、整理するクセをつけておく。
ではこの反射的な行動をどうやってやめていくか、という話になるんですが…
普段から、自分自身の溜まったもの(感情)を整理するクセを付けておくのが重要です。
このことに気づいたのは、私の友人の行動がきっかけでした。友人は普段から結構言いたい放題というか…ただ、それでも嫌われたりせず、人望もありました。まぁ…なんでだろう?って思っていたんですよ笑。言いたい放題やのに…ってね。
でも、この言いたい放題と思っていた部分にむしろヒントがあって。要は、ちゃんとガス抜きをしてたんですよ。その友人は大噴火みたいなこともなかったんですよ(怒ったの、見たことありますけど普段の延長上でしかなかった)。
それに比べて私は、普段我慢してニコニコ…で、キレるときはブチギレという状態だったわけです。そのせいで、必要以上に怖がられてしまう(だけならまだしも、信頼感も失っていたんだろうと今なら思います)感じになっていました。
心の状態って、コップみたいなもんでね。
感情が水のように溜まっていって、溢れたときに反射的な行動が出てしまうという感じなんですよ。
だから、溢れてきたりする前に自分自身で溜まったものを捨てたりする必要があるんですよね。こういうのを、私は心の整理(具体的行動としては、相手に感情を伝えたりすること)って考えています。この整理のプロセスの中で、自分の言ったことがどう伝わるかとか、揉めないためにも考える必要があるんですよね。
■ある程度、諦めも必要。
ただ、ここでポイントになってくるのが…
相手に伝える時は、ある程度「諦め」も肝心だということ。伝えたときのリアクションって、あくまで「相手次第」なんですよね。どういう風に捉えられるかは相手が決めることなんです。
諦めるって言うと、ネガティブな伝わり方をすると思うんですが…それでもなお諦めた方がいい、って話をするのはなんでかというと、ベストな表現ばかりを探していると結局「溜め込み」に繋がるからなんです。あーでもない、こーでもない、としてるうちにコップに水が溜まっていって、バッシャーンと相手にぶっ掛けてしまった…
これじゃダメなのは、お分かりいただけるかと思います。
■ベストじゃなくて、ベターを。
そういうこともありますので、ベストじゃなくてベターを目指すような考え方で感情を伝えてほしいんですよね。
つまるところ、それこそ反射的にでもわかるレベルで「この伝え方だけはダメだ」と思うもの以外は、ある程度正直な表現をしておく必要がある、ということです。
あと、先述した「諦め」の理由ってもうひとつあって。
どんなにうまく伝えたとしても、どう思われているかってのは結局、気になるし気にするもんなんですよ。社会で生きている以上、それは避けられないというか。
だからこそ、軋轢を気にするあまりに「言わない」という判断を積み重ねないでほしいんですよ。
■「いい感じに」感情を伝えるコツ。
ただ、言う以上はやっぱり「いい感じに」伝えたい、ってのはどうしても思うもんだと思うんで…ひとつ、伝え方のコツについてお話しします。
そのコツとは…自分の感情をごまかさない、ということ。これ、すっごく大事です。
どういうことかというと…あくまで「自分の」意見・感情であるということに責任を持とう、ということです。
よくある失敗例として…自分を守ろうとして「常識」とかを盾にしたうえで意見したりするケースがあるんです。こういう気持ちになるのは当たり前!常識でしょ!みたいな感じでね。これ、たいがい「自分の感情が、さも多数が思うかのような押し付け」みたいな感覚を与えてしまうので角が立つんですよね。
だから、あくまで「私は、僕は」イヤだった、という伝え方に徹するのが大事なんですよ。
※また、常識をかさに着たときの良くないパターンとして、気持ちが大きくなって言いすぎることも珍しくない。こうなると関係修復が不可能になるケースも…。
■気持ちを伝えあえる人間関係を!
感情のコントロールをしていくうえで大事なのは…
そもそも、気持ちを伝えあえる人間関係を重視する、ってこと。
気持ちを伝えたら嫌がる相手や、言いにくいことが山ほどある相手とばかり接していると、溜め込まざるを得なくなってしまうわけです。
もっとシンプルな話をすると…
嫌いな人から離れて、好きな人となるべく過ごす、のが大事ということです。
もちろん、仕事上では仕方ない面もあるかと思いますが、こういう人間関係を諦めてしまっていると、プライベートもそういうしんどい人間関係に侵食されているケースが珍しくないんです。あんま好きじゃないのに腐れ縁みたいな感じでずっと一緒にいる、みたいな感じでね。
そういうのじゃなくて、素直に思ったことを言い合える相手と付き合っていけば、ストレスを溜め込みにくくなるし、そのことが感情のコントロールにも繋がっていくと思いますよ。
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