好きが見つからない?それは自分で「封印」しているだけかもしれません。

やりたいことを見つける
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こんにちは!心理カウンセラーのキタダハルキです。

今日は「自分の好きがわからない時にどうしたらいいのか?」というテーマでお話ししていきます。この悩み、かなりしんどいですよね。私自身も「好き」がわからなくて、長い間苦しんだ時期がありました。

好きなことって、しんどい時の心の支えになるものだと思うんです。でも、それが見つからないと、心がエネルギー不足になってしまう。私の場合、それが原因で病気になってしまいました。

今回は、そんな私自身の経験を交えながら、どうやってこの状況から抜け出していったのか、お話ししたいと思います。


「好き」を封印し、抑うつ症になった過去

会社員だった頃の私は、本当に「好き」なことに対して行動が全くできていませんでした。いつも「時間がない」「忙しい」という状況で、休みの日も会社に言われた勉強ばかり。やる気があるわけじゃないから、身についている実感もありませんでした。

どこか「やりましたよ」と言いたいがための行動で、モチベーションはかなり低かったんです。自分の弱みから身を守るために時間を使っているような感覚で、やりたいことはどんどん後回しに。結果としてストレスは全く発散できず、休みの日も意味がない。それが抑うつ症につながってしまったんです。

「仕事に時間を費やしてきたはずなのに、仕事ができるようにならない…」この現実は、本当にしんどかったですね。

人生を変えた「野球観戦での涙」

病気になって仕事が一度なくなり、時間ができたことで自分を振り返る機会ができました。家族も「やりたいことしたら?」と背中を押してくれたんです。

そこでまず、野球を見に行きました。ブログを書くほど好きな野球ですが、その日はクライマックスシリーズ進出がかかった大事な試合で、球場全体がピリピリしていました。

試合が始まる前なのに、なぜか涙が止まらなかったんです。感動もあったけれど、それ以上に「今まで一体何をしてきたんだろう」という、いろんな感情が入り混じった涙でした。この時、「ずっと自分の好きなことを後回しにしてきたんだな」と痛感したんです。好きなことを後回しにし続けた集大成が「自分の好きがわからない」という状態だったんだな、と。

この経験を機に、「もう無理する生き方はやめよう」と強く思いました。


安定を捨てて「一人ビジネス」の道へ

そして、一人でビジネスをやってみようと決意しました。人生をかけた、と言ったら少し大げさかもしれませんが、それくらいの覚悟でした。

なぜかというと、会社員という働き方がどうしても向いていないと感じていたからです。言われたことをやることに抵抗感があったし、前向きになれませんでした。

とはいえ、安定を求める気持ちもあったので、最初は公務員の勉強も考えました。でも、「本当にやりたいか?」と自問自答すると、答えは完全に「ノー」。怖かったけれど、ビジネスの道に進むことを決めたんです。

小さな挑戦の積み重ねが自信になった

この決意でいきなり人生が変わったかというと、全くそんなことはありません。実際はすごく地味な道のりでした。

自己啓発本『七つの習慣』を何度も読んだり、本に出てくるワークを実践しては失敗したり。でも、実践するうちに「あれ?意外とできるもんだな」と感じるようになりました。本に書いてあることの中で、自分にとって「大げさじゃない」と思えることに挑戦してみたんです。

もちろん失敗もしました。でも、失敗したからといって、別に恥をかくようなことはなかったんです。ただ「うまくいかなかったね」それだけでした。

「やればできるんだ」と少しずつ思えるようになり、失敗しても「もう一回やればいい」と考えられるように。そうやって小さな成功と失敗を繰り返すうちに、少しずつ自信がついていったんです。ブログで発信するようになり、安定して書けるように。

抑うつ症になって約10ヶ月後には、ネットで「抑うつ症改善講座」を開きました。医療的なものではなく、私の体験談をもとにした講座です。さらにその2ヶ月後には、ご縁があってセミナーを開催するまでに至りました。

まさか、抑うつ症になった時にはこんな人生を送るなんて、想像もしていませんでした。でも、今振り返ると、「やりたい」と思ったことを、少しブレーキを外してやってみただけで、人生は転がっていったんです。

好きなことをやっている時は、たとえ結果が出なくても「もう一回やってみよう」と思えます。これは、嫌々仕事をしていた時と一番大きく違う点です。嫌々やっていると、結果が出ないとすぐに「もうやりたくない」となってしまう。だから、チャレンジする回数自体が少なすぎて、結果が出ない人が本当に多いんです。

だからこそ、「やりたい」と思ったことを、勇気を出してやってみることがすごく大切なんです。


まとめ:「好き」を見つけるための2つの問いかけ

自分の「好き」が何かわからないと感じている時は、「忙しい」とか「時間がない」といった理由で、本当はやりたいことを封印してしまっている可能性があります。

そこで、ぜひ自分に問いかけてみてほしいことが2つあります。

  1. 時間がない中で、あまりポジティブな気持ちになれないのにやっていること、それは本当にやりたいことですか?
    • もし「本当にやりたい」と改めて思うなら、そのまま続けていいでしょう。
    • もし「やりたくないな」と感じたら、一度やめてみることをおすすめします。

「やりたくない」ことを選択肢から外していくと、自然と「やりたい」と思う道が見えてくるはずです。

そして、「やりたい」と思ったことであっても、最初は尻込みしてしまうものです。「本当にやっていいのかな?」「大人になってこんなことやるのは恥ずかしいかな?」と思ってしまうかもしれません。でも、そこで一歩踏み出すからこそ、結果が出るんです。

失敗を恐れない「小さな一歩」のすすめ

「時間がもったいない」「失敗したらどうしよう」と思う気持ちもよくわかります。でも、正直に言うと、チャレンジしないと「大失敗」なんてできません

「これしたら大失敗するんじゃないかな?」と思って踏み出した一歩は、実はほんの小さな一歩に過ぎません。大きな失敗は、勢いに乗って調子に乗ってしまった時に起こるものであって、チャレンジしていない人が大失敗することはないんです。

※少なくとも、慎重に踏み出した一歩でいきなり大ケガなんて、そうそうできないというニュアンスです。

私たち大人には、失敗しても立て直す力がある程度備わっているはずです。だから、少しでも「やってみたいな」「気になる」と思ったら、まずは小さく動いてみてください。この一歩を踏み出すことで、きっと新しい結果が見えてくるはずです。

ぜひ一度、自分の「好き」を見直す機会にしてみてくださいね。

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