火事場の馬鹿力を“ずっとやる”のは、無理なんです。
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。「適職発見チャンネル」アップしました。
苦境をなんとかしようとしたとき、頑張ろうとしてやりがちな「火事場の馬鹿力」。私自身、成果が出たこともあるけれど、何度もやってると…。今回はそこに頼り過ぎないためにどうするか、という話をしています。
■火事場の馬鹿力で結果は出た。だけど…。
まず、冒頭にも書きましたが…私自身、火事場の馬鹿力を使ってなんとかした(成果がでた)ことは、あります。
まず、体調を崩して会社を休むぞ!ってなったときにその報告をしたタイミングで一回目、会社を辞めると決断して報告するときに二回目、そして会社を辞めて流れで始めたカウンセリングの勉強…そこに繋がる縁を活かそうとしてイベントに行くときに三回目(このとき、知らない人への対人自体が数か月ぶり、という状態だった)…もしかしたらこのほかにもあったかもしれませんが、この年は年間で3回(以上)も火事場の力を使ってしまったんですよね。
■結局、よかったのは「その時だけ」。
で、現在に視点を戻して…
もしいま、火事場の馬鹿力で、なんとかしたらいいじゃないですか?みたいな提案をされたとしたら?
正直、無理やなぁと思うわけです。
思い返してみると…火事場の馬鹿力でなんとかしたことって、そのときしか、なんとかなってないというか。
たとえば、私の場合だと苦手としている「人脈づくり」に火事場の馬鹿力みたいなものを使ったわけですが…やっぱり「薄い」んですよね。だから縁が切れて、もっかい繋ぐために火事場の馬鹿力使って…ということを繰り返しているうちに、やっぱり疲れてきたんです。成果も小さく「徒労感」もありましたしね。
■決死の覚悟がなくなったきっかけ。
で、こういうことをしないで済むためにはどうしたらいいか…と考えたときに、カウンセリングだけじゃなくて、自分自身の趣味である野球観戦や音楽を活かしてブログなりで発信する…ということを試しにやってみたんです。
もちろん、そんなすごい収入になったというはなしではありませんが、気持ちが安定しだしたんですよ。ひとつのことだけに必死、決死の覚悟、みたいなものがなくなって、ゆとりができたというか。特に、趣味はそれこそ「生活の一部」。無理してどうこう、って話でもないわけで、負担感が何より少なかった。
すると、カウンセリング自体にも「ゆとり」ができてきたんです。なんとかしなきゃ、みたいな焦りが消えて、落ち着いたというか。これは転機として相当大きかったのを覚えていますね。
■追い込まれ感からの努力は…
追い込まれ感から努力を重ねてしまうと、どうしても視野が狭くなりがち。技術を高めるにせよ、先鋭的(業界の中でしか通用しなさそうな感じ)になってしまうというか。その結果、かえって「浮世離れ感」が出てうまくいかなくなってしまうんです。
私は必死に読書習慣をつけようとがんばった時期とかもあったんですが、そういうのも追い込まれ感につながるだけだったんで、やめたんですよね。読みたいときに読めばいいや、ってね。勉強もそれと同じで、要るなと思ったことをやる。そうじゃないと、効率も悪いんですよね。
カウンセリングでも、こういう追い込まれ感が強い方から相談を受けます。結果を出さないといけない、とかでね。
ただ、やはりすぐ結果を出そうとするのは難しいんですよ。逆効果というか。いっぱい新しい知識やら詰め込んだって、それが馴染む時間がなければ身にならないんです。で、身につかなかった結果さらに追い込まれて、今度は大逆転を狙って大博打!みたいなことをしたって、そりゃうまくいかないんですよ。
■追い込まれるより前に、落ちついて、力を発揮しようとする。
大事なのは、落ち着いて力を発揮しようとする、という気持ちなんですよね。まずは。
気持ちがジェットコースターのように乱高下すると、結果も乱高下してしまいがち。それだとやっぱり、疲れ切ってしまう原因にもなります。
だから、まずはそういう追い込まれ方をしていないときに、頑張らなくてもできることをやる、っていう習慣をつけること。これを大切に考えて行ってほしいと思うんですよね。
コメント