「お金って、楽しい」という気持ちが湧いてきます。
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。「適職発見チャンネル」アップしました。
今回はズバリ、後悔しないお金の使い方について。私の場合は生きる力が湧いてくるきっかけにも繋がったので、そのあたりをお話ししていけたらと思います。
■収入の安定性でいえば…
大前提として、私自身のお金に対するスタンスは「切り詰めろ!」でも「お金を使いまくれ!」でもない、ということ(動画ではお話ししていませんが…いま振り返るとこのどちらのスタンスに偏った時期もあったなぁ…と思います。そのころはなかなかうまくいかなかった)。今回は、そのバランスが取れるように変わっていったきっかけの話を中心に、やっていけたらと思っています。
まず、会社員を辞めて心理カウンセラーのような起業をしてから10年経ちますけど、一貫して変わっていないところとして…
やっぱり、収入額の安定性でいえば会社員の方が上、だと正直思うということ。
会社員時代を思えば、仕事ができなくて苦しんだとは言うものの、結局「0」になったりはしないわけですよ。特に私の場合は新入社員という状態しか経験していないのもあるとはいえ、減給されたりしたわけでもなく、一定額を毎月受け取っていたわけです。今となっては、ものすごくありがたいことだったと思います。
■会社員時代は、まったくお金に対して充足感がなかった。
で、さっき「今となっては」と話しましたが…その、会社員当時はちょっと感覚が違ったんですよね。
どういうことかというと…お金を稼ぐことに対する充足感が「まったく」なかったんですよね。
先述した通り、仕事ができてない感覚がずっと拭えなかったにもかかわらず、お金は入ってくる…ということに違和感がずっとあったんですよね。ただ、ここまでは認知していたんですが、その違和感をクリアにするための「無意識行動」みたいなものをとってしまっていたことを認知したのは、結構最近のことだったりします。
ごくごく単純なことではありますが、ムダな出費が多かったんですよね。そのせいで、実家暮らしなのに対してお金が貯まっていない、って事態になりました。こういう状況でしたから、常に気持ちも下がっている状態でした。金さえあれば…みたいな気持ちが出てくることもしょっちゅう。
こういうのが、結果的に抑うつ症にも繋がったんやろうな、というのは感じています。
■お金に対するネガティブイメージ払しょくのきっかけ。
じゃあ、どうやってこういう状況を脱出するきっかけをつかんだかというと…
お金に対する正直な気持ちに向き合うことができた、ということが大きかったんです。
仕事がうまくいってない時期のお金に対するイメージって、ひとことでいうと「虚しい」とかになっちゃってたんですよ。仕事ができてないのにお金が入ってくる、怒られてるのにお金が入ってくる…と言った感じでね。
それこそ、大学時代のバイトのときもそうでした。やらかしてるけどお金が入る、怒られてるけどお金が入る…こういうのがいつしか、怒られないとお金が入らない、みたいなイメージになっていったんですよね。
このせいで、お金に対する充足感はないし、なおかつ「お金を得る=怒られに行く」ぐらいの感覚になっていたことに「後から」気が付いたんですよね。この気づきをきっかけに、もしかしたら当時上司と揉めたりしたのも、この怒られに行く、みたいなマインドのせいだったんじゃないかということも認知しました。実際私もやる気がなかったとはいえ、ほんとに仕事を覚えようとしていなかったとしか言いようがない勤務態度でしたしね…。
結局、こういうことの積み重ねで会社を離れて休職をすることになって、ひとまず傷病手当を受け取ることになったんですが…「怒られない、働いてもいない」という状況になって、単純に思ったのが「楽しいなぁ」ってことでした。当たり前の話ではあるんですけどね。「怒られる、働かなきゃいけない」という状況がひっくり返ったのだから。傷病手当が「いつかなくなるもの」にも関わらず、お金に対する虚しさのようなものはそれこそ、きれいさっぱりに近い形でなくなったのを覚えていますね。
■働いてないくせに、と言われても。
こうやって虚しさを脱出した私は、お金を使ってみようや、って気持ちになったんですよね。
社会人になってやれていなかったバンド活動、旅行など、とにかく遊びましたね。ただ、やはりそのときは休職してる立場。遊んでいることで文句も言われました。「働いてないくせに、なにやってんの?」みたいにね。
だけど、それでもやりたいことは止めなかったんです。
すでに気を病んでしまっているのに、ここでまた元の道に戻っていい結果になることはとてもじゃないけど考えられませんでした。加えて、先述のお金を使っていく過程の中で「もっとお金、残しておけばよかった…」みたいな気持ちも、充実感を味わって以降は一切、生まれませんでしたからね。
振り返ってみると、会社にいたときは「お金を使うのが怖い」って気持ちがかなり強かったと思います。
「なくなる」という意識が強くて、それこそ日々の支払いだけを必死に…みたいな感じだったんですよね。ただ、これはあくまで意識内の話。実際は、こまごまとしたところで結構ムダなお金を使ってしまっていたのが事実、という感じです。ストレスが溜まっているのを解消するためなんだから当たり前だろー、みたいな気持ちがいつもうっすら、あったように思います。
この結果、日々のお金>自分のために使うお金、という認識が強くなりすぎて、目的意識がなかなか持てなかったんですよ。だからお金も実家暮らしなのにちょろちょろしか貯まっていなかったわけで。そりゃー、楽しくなるはずもなかったと思いますね。
■目的意識を持ってお金を使った結果、生まれてきた気持ち。
話を戻します。
私はやりたいことにしっかり、目的意識をもってお金を使ってみて…最終的に生まれてきたのは「生きててよかった」という気持ちでした。
さすがに、これは間違ってないやろ、と思いましたね。生きるのがめんどくさい、という状態に限りなく近かった状態から、生きててよかったって思えるところまできたのだから。
ここで、私のお金に対するイメージは「お金って、楽しい」というものになりました。
こういう経験をしていることもあって、私としては、お金は貯めているだけだとなかなか幸せになれないと思っています。それこそ、ただの貯金って「宙に浮いたお金」。なにかの拍子にワーッと使ってしまいそう…みたいな気持ちが「過ぎる」んですよね。そのことが、生きる力をうばってしまうんです。
■ひとまず、お金を「楽しく」使ってみよう。
そして私は会社員のルートではなく、いわゆる独立寄りの道に行くことにしたわけなんですが…
もちろん、この世界は保証のないものではあります。そのうえ、私の場合は用意周到に準備をしたわけでもない。ただ、それでも、あくまで体感した話ということは付け加えておかないといけませんが、自分自身の人生を後ろに戻してしまわないために前向きにやっていたら、助け船がきたりと運もめぐってきたんですよね。
だから、私としては、ひとまず「楽しくお金を使ってみる」ってことをしてみて、お金に対するイメージを変えていくのがまずは大事だと思っています。
やりたいことにお金を使っていくということを徹底していれば、お金に対する後悔ってホント、しなくなっていきます。もちろん、最初は小額から…いわば、気になるコンビニスイーツを買う、ぐらいのテンションでやってほしいとは思いますが、そういうのでも気持ちの充実感はだいぶ違うはず。
最終的に、会社員の方がお金(収入)の流れが安定しているって認識は変わらないですが、お金に対する自分の幸せ像を考えたときに、会社員ではそれを達成できませんでした。時間や、環境の制約なく、好きなタイミングでお金を使いたい、って気持ちが強かったということに気づいたので。
イメージとしては、お金使ってやるぞ!みたいな意気込んだ感じではなく、やりたいんやから、やろや?ぐらいのある意味冷静な気持ちもポイント。こういう気持ちでいれば、稼ぎにやたらと気持ちを上下させられたりせずに、セルフイメージが安定して、お金で気持ちがイキイキしてくると私は思います。
コメント