「素人は黙っとれ!」と突っぱねるのではなく…
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。「適職発見チャンネル」アップしました。
クレーム、ご意見が来た際に、ついついムカっときて「素人は黙っとれ!」みたいな暴言を投げつけてしまうケースを見かけます。そうならないための生産的な考え方についてお話ししました。
■「素人は黙っとれ問題」とは?
まずは「素人は黙っとれ問題」についてお話ししますね。
これは…いわゆるその道のプロに向かって、素人からクレーム・ご意見が来たときに、プロ側の方がカッとなってしまって、「こちとらプロじゃ!素人は黙っとれ!そんなに言うならお前がプロになったらええやろ!」みたいなことを投げつけるように発信してしまう…
この一連の流れを、私は「素人は黙っとれ問題」と呼んでいます。
で、この問題に対して私がどう考えているかというと…
正しいけど、間違ってる。という感じです。
要は、プロだから(素人よりも)技術がある、というのは正しいと思うけれど、「黙っとれ!」という態度は正しくない、ということです。
※ここでいう「プロ」の定義は…お金をもらっていれば、プロ。金額の多寡は問わない。
■批判の中には、言い方を考えてくれているものも。
もちろん、誹謗中傷や、それに準ずるような「きつすぎる批判」に関しては、そんなもん聞かなくていいと私も思っていますが…
批判の中には、ある程度へりくだって、こうこうこうしてくれたら、ありがたいんですが…みたいなやつもあるんですよ。そういうものまで、専門家に素人が盾ついてきやがって!って突っぱねていると何が起こると思います?
…そうです、なーんも言ってもらえなくなるんですよ。
さらに、その「言ってもらえない」環にいると、イエスマンだけで固まるような環境になってしまうんですよね。すると、世間からズレた常識を真に受けている状態に「気づけない」ということに繋がるんです。そして「気づけていない」から、自分たちの常識が通用しないことに憤りはじめて、余計に表現が先鋭化していく…という流れになってしまうわけです。
間の悪いことに、この先鋭化した状態は「目立つ」んですよ。そのせいで世間に見つかってしまって、なおかつ世間にはその過程が見えずに「先鋭化した状態だけ」が見えてしまうわけです。
そりゃー、ヘンな人、危ない人扱いになっちゃいますよね。
■個人事業主でも、サラリーマンでも…
こういうことにならないためにも、言い方に配慮があったと思しき意見に関しては耳を傾けるぐらいの度量は必要だと思うんですよね。
個人事業主でなくとも、サラリーマンでもこれは同じ。
もし仮に、意見として的外れな指摘だったとしても、こちら側の表現に誤認を招くようなものがなかったか、とか、言葉が足りていなかったんじゃないか、とか、あるいは言い過ぎだった、とか…
これぐらいは見直すようにしないと、どんどん孤立へと向かってしまいます。その孤立をした状態が、炎上や事件などの大きな問題への足掛かりになってしまうんです。
■一度、指摘を受け止めていれば…
これは私自身の経験でもありますが…
一度指摘を受け止めていれば、それ以上に叩いてくる人ってそうはいないんですよ。
野球のブログを書いている、って話は何度かしていると思いますが…その内容が気に食わなかったのか、X(当時はTwitter)で中傷寄りコメントが来たんですよ。でも、そこに対して反論はせず、黙ってハートだけつけといたんです。
そしたら、コメントが消えてたんですね笑。おそらく、まさか見てるぞ!という行動を取られると思っていなかったんでしょうけどね。ただ、ここでコメントが消えて事なきを得たのは、ある意味「受け止めたから」だと思うんですよね。
■クレームにはもしかしたら宝があるかもしれない、という気持ちで。
ここで誤解してほしくないのは…言われたことを受けいれて直せ!という意味ではないってこと。
あくまで、いったんは話を聴いてみるという姿勢は持ちつつも、最終的には自分で取捨選択するという感覚は必ず要るものです。
批判めいた意見を聞くのはしんどい側面ももちろんあります。ただ、クレームにはもしかしたら宝があるかもしれない、という気持ち自体は、あった方が気がラクなんじゃないか。
そう、私は思うんですよね。
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