8割くらいのつもりでいた方が、結果的に聞きもらさない。
こんばんは。心理カウンセラーのキタダハルキです。「適職発見チャンネル」アップしました。
実は100%で話を聴くより、8割ぐらいの力で聴いた方が実は話を聴ける。
カウンセラーとしてこういう体感を持っているんですが、その仕組みについてお話ししました。
■100%で話を聞かれると、実は「話しにくい」。
まず、8割でいいってのは正直「意外」だと思われるやろうな、と思っています。100%聞けないでいいの!?みたいにね。
ただ、たとえば雑談とかをしているシチュエーションを思い返してほしいんですが…その内容、100%覚えてる、なんてありえないと思うんですよね。というか、それを求められるシチュエーションなんてない、と思います。
ということを踏まえたうえで…今度は100%、もらさずに話を聴こうと思っている人を思い浮かべてほしいんです。
この感じって、メモ取って、うんうん、そうですね…と逐一相槌を打ってきて、迫るような感じで話を聞く…みたいになるんですよね。要は、威圧する感じになって、かえって話しにくいんです。
実際問題として、当カウンセリングを体験してくださった方で、他のカウンセリングにも通っていた方の話を伺っていると「キタダさんは話の聞き方がある程度テキトーで助かった。以前受けたヤツはグイグイくる感じがしんどくてかえって話しにくかった。」というエピソードが出てきたこともありました。
■テキトーとは「うわのそら」ではなく、「前のめり」をやめる、という感じ。
もちろんこの「テキトー」ってのは「うわのそら」って意味ではなく、前のめりになって「聴こう!」とするのをやめるってイメージ。私の場合は特に、カウンセリングをするという立場上、臨戦スイッチのようなものは入っているんです(というか、カウンセリングに限らず「話を聞く場」に縁があれば、この状態には誰しもなっている、と考えてOKです)。だから、その上にわざわざ聴こうとすると力が入り過ぎてしまうんです。
実際に一度、見たことがある失敗例で言うと…
すごく真面目にカウンセリング技術の勉強をしていて、本もよく読んでる知り合いがいたんですよ。で、その方のカウンセリングを見学する機会があったんですね。もちろん、一生懸命、聴こうとはしていました。だけど、聴きとれていたのは4割ぐらい。なんなら、名前や職業のような基礎情報を聞き漏らして聞き返してしまい、ひんしゅくを買ってるような感じすらあったぐらいだったんです。一生懸命聴こうとしてるように見える分、かえって「聴けてないギャップ」も大きく見えていたんですよね。
■「集中力を一定にできるような強度」で話を聴こう。
そうなるぐらいだったら、私としては「頑張り過ぎずに、自然体で」おる方がいいと思うんです。イメージとしては、集中力を一定にする、って感じですかね。
100%クラスの集中力をずっと出そうとしてしまうと、どこかでエンジンがきれて2割とか、3割になってしまう時間帯はどうしても出てきてしまうんですよね。やっぱり、そんな割合だとどうしても聞き漏らしが出てしまうんです。
だったら、8割でいいから…それこそ8割でも高く感じるならもう少し低くてもいいかもしれないですが、一定に保てるような集中力をキープしている方がいいんですよね。一定の集中力だからこそ、結果的に聞き漏らしも少なく、話も覚えているんですよ(そんなのよく覚えてたね!と言われたことも何度もあります)。プラスアルファ、威圧感も与えませんしね。
ですので、話は8割聴ければいいやーと、力を抜いていくのをお勧めします。力を入れようとしなくても、自分は話を聴けるんだ、という前提に立つ、ぐらいでもいいんです。
それぐらいの方が、結果的に相手の気分をラクにして、話を聴くこと自体もラクになるし、内容も覚えてられるしで、喜ばれる機会も増えるんじゃないかと思います。
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