こんにちは、適職発見チャンネルのキタダハルキです。 今日のテーマは、職歴コンプレックスや、周りと比べて焦ってしまう自分が一瞬で楽になる考え方についてお話ししていきます。
以前、仕事内容などを人と比べてしまうお悩みについて動画をお届けしたのですが、正直に言うとあまり再生数が伸びず、滑ってしまいました。その原因を改めて分析したところ、タイトリングがピンとこなかったこと、そして悩みの本質は職歴コンプレックスだったのではないかという結論に至りました。
そこで今回は、テーマを明確にして改めて大切なポイントをお話ししていきます。
周りに置いていかれる焦りと職歴コンプレックス
私自身、新卒で入った会社を9ヶ月で辞めたときは、まさに職歴コンプレックスのまっただ中にありました。
そもそも私は、大学時代の就職活動がとにかく苦手でした。面接も好きではなく、当時はSPIなどの適性検査も正直あまり得意ではありませんでした。書類審査や適性検査、面接で足切りされることを何度も繰り返している状態だったのです。
その結果、就活1年目は内定ゼロで留年せざるを得なくなりました。2年目になればそれなりに決まるだろうと思いきや、状況は1年目とあまり変わらないまま、あっという間に9月になってしまいました。
これには本当に焦りました。もう何でもいいから受けるぞという半分投げやりな状態で応募し、なんとか引っかかったのが前職の会社だったのです。
このような経緯があったため、私が就活2年目のときには当然、大学の後輩たちも就活を始めていました。そこで後輩が超大手の内定を取ってきたり、あるいは超大手の内定を辞退して「俺は音楽で食っていきます」と宣言して本当に今も音楽で食べている姿を見たりしました。
うまく自己実現ができている後輩たちの姿を目の当たりにして、私のコンプレックスは激しく刺激されました。「クソ、あんな奴ら」と、素直に喜べない悔しさを抱えることが多かったのです。
当時の私は、バリバリ仕事をして活躍する自分というビジョンをなんとなく持っていました。「それなりに評価されるだろう」という甘い考えがあったため、それがことごとく通用しない現実に直面し、理想とギャップの苦しみからコンプレックスをこじらせてしまいました。
そのまま新卒9ヶ月で抑うつ症になり、病気で退職することになったため、いよいよもって「このままではいけない」と追い詰められることになったのです。
現代の状況を見ると、私が二十代だった当時はまだSNSがそれほど普及していませんでした。ゲームアプリや一部のブログがある程度で、他人の動向が今ほどリアルタイムに飛び込んでくる環境ではなかったのは、ある意味で幸せだったのかもしれません。
しかし今では、何年卒の誰々がどこの内定を取ったという情報が、スマートフォンを開けば山ほど出てきます。他人の成功が嫌でも目に入りやすいため、より比較して焦りやすい時代だと言えます。
反対に、誰かの失敗談を見て「それ見たことか」と安心することで、歪んだ形でコンプレックスを緩和させようとする心理も働きがちです。情報の波に揉まれることで、現代の求職者はより苦しい状況に置かれていると感じます。
どん底で見つけた好奇心という救い
では、私がこの深いコンプレックスから脱出できたきっかけは何だったのかというと、皮肉にも抑うつ症で動けなくなったことでした。
新卒カードという、世間一般ではそこそこ強いとされる武器をたったの9ヶ月で手放し、いわゆる職歴に傷がついた状態になりました。しかし、このどん底を経験したことで「ついてしまった傷はしょうがない。もう諦めるしかないわ」と、良い意味で開き直ることができたのです。
会社を辞めている以上、一線でキラキラ活躍している人たちと同じ土俵で比べること自体が無意味だと思えるようになりました。ここで潔く他人との比較を手放し、自分の内側に目を向ける習慣が身についたのです。
体調が一番悪かった時期に、ふと思い出したことがありました。それは、大学3年から4年にかけて、月額315円ほど払って携帯電話で読んでいた心理学のサイトに熱中していたことです。
当時は他の就職勉強や、やらなければいけない課題が全く続けられなかったのに、そのサイトだけはなぜか退会せずにずっと読み続けていました。大学生にとって毎月315円の出費は決して小さくありません。それでも続けていたのは、自分の中に確かな好奇心があり、純粋にその分野が好きだったからです。
仕事を選ぶとき、それが役に立つかどうかという基準も大切ですが、それ以上に「自分の心が動いているかどうか」に目を向けた瞬間、他人の仕事やステータスがだんだんとどうでもよくなっていきました。
見栄を捨てて必死に動くということ
私は会社を辞めてから心理カウンセラーの道を志し、初めてカウンセリングで収入を得るまでに約10ヶ月の期間がかかりました。振り返ってみると、その10ヶ月間は本当に必死になれていました。
よく考えてみると、私は学生時代の就職活動中、周りからは長く続けていて必死に見えたかもしれませんが、本質的な意味では必死ではありませんでした。テストの勉強も企業研究も全くできておらず、面接で厳しく叱責されたこともあります。「やる気はないけれど、なんとかなるだろう」という甘えが腹の底にあったのです。
しかし、カウンセラーを目指して勉強していた10ヶ月間は、そのような甘えが一切消えていました。それまで他人の言うことを素直に聞けなかった私が、提示された知識を夢中で吸収し、必死に実践していました。
自分の内側にある興味と行動がきちんと結びついていたため、他人と自分を比べる時間すらありませんでした。ただ目の前のやるべきことに集中していたからこそ、息切れせずに駆け抜け切ることができたのだと思っています。
あれから10数年が経ちますが、あのとき自分の興味に従って走り出した決断は間違っていなかったと確信しています。
条件や見栄、世間体だけで仕事を選んでいる状態というのは、言い換えれば「他人の目」を基準に仕事を選んでいる状態です。この状態だと、仕事が辛くなったときに踏ん張りが効きません。「あいつはもっと楽に稼いでいるのに」という比較がすぐに始まり、気持ちが切れてしまうのです。そして「もっと自分を評価してくれる場所があるはずだ」と、実力が伴わないまま野心だけが空回りすることになります。
もし、そのような後ろ向きなプライドを持ったまま面接に行けば、口には出さなくとも態度に滲み出てしまいます。面接官の立場から見れば「根拠のない自信ばかりが先走っている人物」と映り、採用されるのは難しくなるでしょう。自分でハードルを上げてしまい、結果としてうまくいかない悪循環に陥るのです。
不安を消し去る楽しさの基準
一方で、自分自身の意志で選んだ道を進んでいれば、周囲の雑音を気にすることなく自分の集中力を高めることができます。
現在の私は個人事業主としてカウンセラーをしていますが、収入の安定性という意味では、当然ながら会社員には劣ります。それは事実として認めざるを得ません。
しかし、その不安定さを完全に上回るほど、自分自身の力を発揮できている感覚があり、何より日々の仕事が楽しいのです。結果として、生活に行き詰まって困り果てるという事態は一度も起きていません。
ここで言う生活に困っていない状態とは、お金が無限にあるということではなく、「少し不安なことが起きても、楽しいことをしているから自然と不安が消えていく」という精神的な安定状態を指します。
これこそが、自分自身の人生をしっかりと生きているという実感に繋がり、何物にも代えがたい楽しさの基準になっています。
まとめ:自分だけの価値観を知る
最後に取り組みのまとめに入ります。
他人と自分を比べてしまい、コンプレックスで焦る状態から抜け出すためには、意識的に外側の情報から距離を置くことが先決です。高収入や好待遇といった条件ではなく、「自分自身が内側でどう思っているのか」「自分は何を大切にしたいのか」という独自の価値観を知ることが何よりも重要になります。
自分のやりたいことを見つけるにあたって、大きな夢や大それたビジョンを掲げる必要はありません。「月収数百万円を稼ぐ」といった数字の目標は、結果として付いてくることはあっても、それを最初の目的にしてしまうと軸がブレてしまいます。
かつての私が、月額315円の心理学サイトに興味を持った小さなきっかけが今のキャリアに繋がったように、何が人生の功を奏するかは分かりません。だからこそ、あなた自身の純粋な興味を大切にしてほしいのです。
9ヶ月で会社を辞めた当時の私は、これからどうなってしまうのだろうと強い不安を抱えていました。そんな当時の自分に今の私が声をかけるとしたら、「大丈夫、自分の興味がある方向に進めば、なんとかなっているよ」と伝えます。
人間は、本当に興味があることであれば、誰に言われなくても自然と頑張れるものです。エネルギーが内側から湧いてくる方向に動いていけば、結果が出るまで努力を継続することができます。
まずは周りと比べる手を止め、自分自身がどう思っているのかに意識を向けてみてください。たとえ途中で挫折があったとしても、自分軸がしっかりしていれば、それを乗り越えていくエネルギーは必ず湧いてきます。ぜひ、今回の内容を参考に、一度ご自身の内面と向き合ってみてください。



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